習慣

2011年04月17日

 ここ数年来、水泳をしているが、先月からフォーム改善に取り組んでいる。何年間もかかってできたフォームを改善するのは大変だ。気を抜くとつい昔のフォームに戻ってしまう。絶えず意識をしていないといけないのだが、腕に注意していると脚が疎かになり、脚に注意していると腕が疎かになる。それでもどこかに意識をおきながら、あきずに改善を試みている。無意識に泳いでも、目指すフォームができるように、体にしみこませることが必要だと感じている。
 これは仕事や人生の生き方にも通じるものがある。現在あるフォームを改善するには、それが無意識にできるまでは絶えず意識し続けなければならない。最初は大変だが、習慣になってしまえばそうでなくなる。経験上思うのだが、3ヶ月続けることができれば習慣になり、難なくできるようになる。習慣になってしまえばこちらのものである。習慣の力については三木清が人生論ノートで次のように書いている。
 「習慣を自由になし得る者は人生において多くのことを爲し得る。習慣は技術的なものである故に自由にすることができる。もとよりたいていの習慣は無意識的な技術であるが、これを意識的に技術的に自由にするところに道徳がある。修養といふものはかやうな技術である。もし習慣がただ自然であるならば、習慣が道徳であるとはいひ得ないであらう。すべての道徳には技術的なものがあるといふことを理解することが大切である。習慣は我々に最も手近かなもの、我々の力のうちにある手段である。習慣が技術であるやうに、すべての技術は習慣的になることによつて眞に技術であることができる。どのやうな天才も習慣によるのでなければ何事も成就し得ない。」



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Posted by ジパング at 14:31 │経営